4630万円の給付金が誤送金され、それをネットカジノで使ったとの報道が注目されています。この件ではじめてネットカジノ（オンラインカジノ）を知った人も少なくないかと思います。そこでネットカジノに関する疑問点とその回答をいくつかご紹介します。
山口県阿武町で463世帯分相当の「新型コロナウイルス対策の臨時特別給付金4630万円」が1世帯に誤って振り込まれてしまいました。そしてこの4630万円は、振り込みがあった世帯主が「ネットカジノで使った」と担当の弁護士を通して報道されました。
事の真偽はわかりませんが、ネットカジノ（オンラインカジノ）にも注目が集まっています。そこで報道からはわからないオンラインカジノに関する情報をご紹介します。
今回のニュースを受けて、あらためてオンラインカジノというサービスの存在を知った人もいることでしょう。そこで正しい情報を得るために、いくつかの疑問点にお答えします。
オンラインカジノとは、オンラインでカジノゲームを提供しているサイトのこと。インターネット上で遊ぶことができるため、ネットカジノと呼ばれることもあります。
海外のカジノへ行かずともバカラ、ブラックジャック、ポーカー、ルーレット、スロットといったカジノゲームがオンラインでプレイできるサービスです。
日本では公営ギャンブル以外は禁止されているので、ネットカジノ（オンラインカジノ）を利用が違法なのか合法なのか気になるところです。
もちろんオンラインカジノを利用することは合法としてはいませんが、明確に違法とする法律もありません。つまりオンラインカジノを個人で利用することは現状、「グレー」であると言えます。
ただし、日本国内の店舗でオンラインカジノを利用させて金銭をやりとりする、インターネットカジノいわゆる「インカジ」と呼ばれるサービスを提供することは違法であり、その利用者も摘発されるので注意しましょう。
総額としてはオンラインカジノに多額のお金を入金することは可能です。しかしそう簡単に入金できるものではありません。
まず多くのオンラインカジノは1回に入金できる限度額を設定しています。さらに1週間あるいは1カ月ごとの限度額設定をしているオンカジも多いものです。
また総額で一定額を超える場合には、その資金源を証明する書類の提出を求められます。このように入金に関して厳しいのは「マネーロンダリング対策」のためです。オンラインカジノを利用して不正に入手したお金を資金洗浄し、犯罪などに利用されるのを防ぐのが目的です。
オンラインカジノへ一度お金を入金しておいて、そのまま使わずに出金することはできません。これもまたマネーロンダリング対策のためです。
具体的には、最低でも入金金額と同額以上をゲームで使用しないと出金申請ができないようになっています。オンラインカジノによっては同額ではなく「2倍あるいは3倍」とするところもあります。
また、この条件を満たさずに出金する場合、出金額の10%を手数料として徴収するというオンカジもあります。一方で条件を満たさずに出金申請をすると、すぐに口座を凍結するとしているオンカジもあります。
いずれにしても、入金したお金を未使用のままそっくりそのまま出金することはできないということです。
今回の報道では、誤送金されたお金を小分けにして数社の「決済代行会社」へ送金しているとしています。
ネットカジノ（オンラインカジノ）で利用する決済代行会社とはおそらく、エコペイズ（ecoPayz）やスティックペイ（STICPAY）といったネット電子決済サービスのことだと考えられます。
オンラインカジノは直接クレジットカードや銀行送金で入金できますが、これらのネット決済サービスも利用できます。ネット決済サービスの口座へ入金し、そこからオンラインカジノへ入金する流れになります。出金する場合には必ず、入金時と同じ決済方法とすることが定められています。
どのような決済手段を用意しているかはオンカジによって異なります。
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