キュラソー・ゲーミング・ボード・コントロール（GCB）｜信頼性や特徴を解説

キュラソーライセンスの基本情報

名称	Curacao Gaming Control Board（GCB）
発行機関	・旧制度：マスターライセンス保有企業（4社） ・新制度：Curacao Gaming Control Board（GCB）
有効期間	1年更新（原則）
対応ジャンル	オンラインカジノ、スポーツベット、ポーカースタジオ、宝くじなど
費用	・取得：8,000ドル〜15,000ドル ・更新：6,000ドル～12,000ドル
現地法人	法人登記必須
現地オフィス	現地オフィス設置
現地スタッフ	1名以上必要

キュラソーの公認ライセンスは、2023年からの新体制とそれ以前の二つに分けられます。

2023年以前ではライセンスは4社の民間企業がマスターライセンスを発行していました。

・Antillephone License／Antillephone N.V.（アンチレフォン・ライセンス） ・Curaçao eGaming（キュラソー･イーゲーミング） ・Curacao Interactive Licensing N.V（​​キュラソー・インタラクティブ・ライセンス） ・Gaming Curacao（ゲーミング・キュラソー)

しかし、2023年にマスターライセンス方式は廃止され、Gaming Control Board（GCB）による直接管理に移行、各運営会社が政府から直接ライセンスを取得する形に変更されています。

この変更に伴い、従来は不要であった現地オフィスやスタッフの配置が必須要件となりました。

【関連記事】公式ライセンスのある人気オンラインカジノ

キュラソーライセンスの信頼性と安全性

キュラソーライセンスは、もちろん政府が委託する機関の厳しい審査を経て発行され、毎年更新をされているので信頼性と安全性に問題はありません。

ただし、非常に厳格とされるマルタや英国のライセンスと比較すると、規制がやや緩やかで、取得のためのコストも低いので運営側の視点では取得しやすいライセンスと言われていました。

そのため、キュラソー政府では2024年12月に新たに「賭博に関する国家条例（Landsverordening op de Kansspelen）を制定しました。

現在は略称LOKと呼ばれる新制度への移行期間であり、今後のキュラソーライセンスのさらなる信頼性や安全性、透明性の向上には大いに期待できます。

他の主要ライセンスとの比較

	キュラソー（GCB)	マルタ（MGA）	アンジュアン
信頼性	中	高	低
審査機関	Gaming Control Board	Malta Gaming Authority	Anjouan Offshore Finance Authority
取得費用	約31,000ドル	約33,000ドル	約20,000ドル
有効期限	1年更新	1年更新	1年更新
法規制の厳しさ	やや緩やか	厳格	緩やか

取得費用は申請料と初年度ライセンス使用量の合計です。マルタライセンスでは取得費用のほかに2万ドル程度のコンプライアンス拠出金が必要であり、また、運営会社に対して5万ドル以上の預託金が求められます。

すべての面でマルタライセンスは非常に厳格、キュラソーライセンスは信頼性と安全性を担保しながらも取得しやすいライセンスであることがわかります。

【関連記事】オンラインカジノのゲーミングライセンスについて

キュラソーライセンスのカジノを利用する際のチェックポイント

キュラソーライセンスは厳しい審査を経て発行され、毎年更新されています。安全性には問題はありません。より安心してオンラインカジノを利用するためのチェックポイントをご紹介します。

利用規約	利用するサイトが制定したルールがすべて記載されています。
プライバシーポリシー	プレイヤーの個人情報保護やインターネットセキュリティなどに関するサイトの取り組み姿勢が明記されています。
責任あるギャンブル	ギャンブルへの過度な依存を防止するための自己規制プログラムなどが用意されてます。

まずは、キュラソーライセンスがホームページ上で公開されているのが大前提です。そして、上記ページをしっかりと確認をすれば安心してアカウント登録ができるようになります。

キュラソーライセンスの連絡先

キュラソーライセンスを管理するGaming Control Board（GCB）には以下の方法で問い合わせができます。

・電話：+(599 9) 737-2299

・メール：nfo@cga.cw

問い合わせ可能な内容は、キュラソーライセンスに関する一般的な質問に限られます。実際にプレイしたサイトやゲームに関する質問は原則としてカジノ運営会社やプロバイダーへ問い合わせるよう推奨されています。

キュラソーとは

キュラソーはベネズエラから60Kmほど沖合に浮かぶカリブ海の島国です。1600年代にはオランダ領となり、現在でもオランダ王国を構成する政府のひとつです。

キュラソー島は1900年代前半にはオイルメジャーのロイヤルダッチシェルの石油精製基地として経済が反映しましたが、1985年には石油精製所が閉鎖され、経済的に大きな打撃を受けました。

そして、もともと資源や産業に乏しいキュラソー政府は急成長しつつあるオンラインギャンブル産業に着目、1996年には世界ではじめての公認ライセンス制度を導入。現在では外貨獲得の貴重な産業として経済の柱の一つに成長しています。

現在では70社を超えるオンラインカジノ運営会社やゲームプロバイダーがキュラソー島に本拠地を置いています。

キュラソーの文化や歴史

キュラソーはカリブ海に浮かぶ美しい島国であり、ヨーロッパ系、南米系、アフリカ系などの様々な民族と文化が融合した美しい街並みや文化が息づいています。

オンラインカジノのライセンス産業以外にも観光や農業が盛んであり、キュラソー産の柑橘系果実をベースにした、ブルーキュラソーなどのお酒も世界中で親しまれています。

歴史的に見ればオランダに植民地化された地域ではありますが、現在では首都ウィレムスタッドの建築物はユネスコ世界遺産にも登録され、美しい海と歴史的な街並みを楽しめる豊かな国としてとても魅力的な国家です。

まとめ

キュラソーライセンスは日本語サイトを開設するオンラインカジノでは最も多く取得されている公認ライセンスです。

従来のキュラソーライセンスはは、マルタや英国のライセンスと比較すると、やや緩いイメージがありました。しかし、2024年の新たな法整備や規制改革により、透明性や安全性が向上し、より信頼できるライセンスに変貌を遂げつつあります。

キュラソー政府がGaming Control Board（GCB）のもと厳格に管理するライセンスはオンラインカジノの安全性を間違いなく証明しています。