【大阪IRリゾート開発】万博の成功が証明「1日25万人来場」を目指す夢洲プロジェクト

更新日 2025年10月23日

2025年初めには基礎工事の約6割が完了し、2026年末の開業に向けて順調に進んでいる大阪夢洲（ゆめしま）の統合型リゾート（IR）開発。

夢洲のIR敷地に隣接する大阪万博は2025年10月13日に閉幕し、1日当たりの最多入場者数は約22万5000人と、このエリアが1日25万人の来場者を迎えられることを証明しました。

大阪IRリゾートの進捗と目標

大阪万博の成功により、周辺開発への信頼も深まり、2026年末のIRリゾート開業に向けたスケジュールが順調に進んでいます。

MGMのグローバル開発担当社長、エド・バウアーズ氏は、「このエリアが1日25万人の来場者を迎えられることを証明したとともに、当社の会場の場所についても広く認知されていることが確認できました。」と高く評価しています。

現在、夢洲の統合型リゾート開発は、約490,000平方メートルにわたる敷地で進行中となっています。ホテル棟、カジノ棟、国際会議場など主要施設の上部構造体工事が順次立ち上がり、2026年末の開業に向けたスケジュールは着々と進行しています。

特に、「ゲートウェイ棟」と「メインプラザ」の鉄骨組み立てが始まり、外観が徐々に姿を現しつつあります。

大阪IRの目標は、「1日あたり25万人が訪れる場所」にすること。この数字は東京ディズニーリゾートを上回る壮大な目標です。
しかし、この目標は単なる希望ではなく周辺開発と交通整備を含めた大きな都市構想の中で設定されています。

アクセス面では、大阪メトロ中央線の延伸により、夢洲まで電車で行けるようになり、さらにJR桜島線の乗り入れや、関西空港・新大阪駅からの直通ルートも検討中。

施設内部では、AI技術を活用した「人の流れ管理システム」を導入予定です。
リアルタイムで混雑状況を把握し、デジタルサインで館内の人の流れをスムーズに誘導します。これにより、最先端技術を駆使した「スマートリゾート」が誕生します。

目標通りに「1日25万人」の来場者を迎え入れることで、大阪市内の交通量は現状の1.8倍に増加すると予測されています。

この増加を受け、大阪府と大阪市は民間の交通サービス会社と連携し、「大阪湾スマート交通圏構想」を進めています。この取り組みは、IR訪問者がユニバーサルシティや天保山などの観光地へスムーズに移動できるよう支援し、大阪全体の観光回遊を促進することを目的としています。

また、開業後には約1万5千人の直接雇用が創出され、関連産業を含めると最大5万人の雇用効果が見込まれています。エド・バウアーズ氏は「これは間違いなく日本最大級の開発プロジェクトの一つであり、これまでにない規模で多くの人材を雇用している」と述べ、プロジェクトの意義を強調しています。

さらに、IR内には「観光アカデミー（仮称）」も設けられる予定で、ホテル運営やエンタメ業界などの人材育成が行われ、地元の若者にとって新たな仕事のチャンスが広がります。

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