日本からのオンラインカジノへの参加人数は毎年のように増加し続けています。実際にそれが分かるデータとして、2013年と2020年のオンラインカジノに関する消費生活相談窓口への相談件数は約10倍になっており、これを元に推察すると母数となるプレイヤー人口も10倍になっていることが予測されます。
また、具体的なデータも出ていて、日本でトップクラスの知名度を誇る大手カジノ『ベラジョンカジノ』へのアクセス数が2018年12月時点では約65万件だったものが、2020年11月には4,983万件まで増加していることが朝日新聞により報道されており、その増え方はまさに異常とも言えるレベルです。
海外のオンラインカジノ事業者が日本市場に向けてCMや新聞広告などのPRを打ち始めたのは2020年からとなっており、これはコロナ禍における巣篭もり需要に合わせた戦略なのではないかと考えられています。
ある市場調査会社の推計では、世界全体における2021年のオンラインギャンブリングの市場規模は575.4億米ドル(約7.5兆円)となっており、これはスマホアプリの普及や仮想通貨の普及、お笑い芸人やセクシー女優などを起用した広告やスポンサーシップの効果が後押ししたものと考えることができます。
さらには、2022年から2030年にかけてオンラインギャンブリングの市場は11.7%の年平均成長率で拡大すると予想されており、アジア太平洋の地域では「中国・インド・日本」の3国が主要な収益源になると推測されています。
アミューズメントジャパン社・シーズ社・EBIの3社が2022年2月に実施した市場調査によると、日本人のオンラインカジノ参加者は推計265万人とされています。これは日本の成人における2.7%に当たる驚異的な数値です。
上記市場調査により判明したのが、オンラインカジノの参加者の内、80%を超えるプレイヤーがパチンコもしくはパチスロを嗜むプレイヤーだったことです。具体的な内訳としては、オンカジ参加者でパチンコ・パチスロを遊ばないプレイヤーはわずか0.4%となっており、オンラインカジノ参加者の内83.1%がパチンコプレイヤー、81.8%がスロットプレイヤーと言うことがわかりました。
さらに、パチンコ・パチスロで遊ぶ頻度が高い人ほどオンラインカジノのプレイ頻度が高い傾向があることも判明しており、パチンコ業界からオンカジ業界への資金の流出が見てとれます。
実際、オンラインカジノでは、日本人が好むパチスロ風のオンラインカジノスロットも多く開発・提供されており、人気スロットとなっています。
日本のパチンコ・スロット市場は、日本経済にとっても非常に重要となるセクターのため、オンカジへの流入が進み過ぎると法的な規制が入る可能性も十分考えられます。今度のプレイ人口の推移と内訳の変化に要注目です。
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